- 転職しようという気持ちは固まってきたけど、具体的にどう動けばいいかわからない…
- 仕事が忙しすぎて、転職活動に使える時間がどこにもない気がする…
- 平日はクタクタで、帰ってもそのまま寝てしまうだけ…
- 休日は疲れを取るのに精一杯で、転職活動なんてとても手が回らない…
- 上司の目が気になって、いつもより早く帰るのがなかなか難しい…
- そもそも心身ともに疲弊していてキツイ…
その気持ち、よくわかります。
私も転職前は、今の会社での立場や上司からの評価が気になって、つい残業に時間を費やしてしまっていました。気づけば平日はクタクタで何もできない、休日は疲れを取るためにダラダラして終わる…「転職したい」と思いながらも、なかなか一歩が踏み出せない状態でした。
でも、あなただけの一度きりの人生において、そんなツライ気持ちを抱えたまま何十年も働き続ける必要は全くないんです。あなたの人生はあなたが決めていいからです。
ツライ気持ちから解放されたいなら、仕事よりも転職活動を優先するという強い意志を持つことが大切です。そのためには、具体的な時間の作り方を知って実行することが必要になります。
この記事では、ツライ職場から脱出し、理想の転職を実現するために必要な時間管理術と、その具体的な方法について解説します。
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この記事の内容
おさえるべき転職活動の時間相場
転職活動を始める前に、まず「どれくらいの時間が必要か」という現実を知ることが大切です。「なんとなく求人を見て、良さそうなところに応募すればいい」と考えている人も多いですが、それでは納得感のある転職はなかなかできません。
ここでは、戦略的に転職活動を進めるために必要な時間の目安と、忙しいあなたでも実現できるスケジュール感について解説します。
転職活動は約188時間必要
まず、「転職活動に約188時間」という目安のイメージを共有させてください。転職活動は「スキマ時間にちょっとやる」レベルのタスクではなく、ひとつのプロジェクトです。戦略的に「納得感のある転職」を目指すなら、これくらいは普通にかかります。
プロジェクトなのに、日々の残業、上司の顔色、「やっておいたほうがいいかも」というサービス残業・休日対応。こういったものに時間とエネルギーを奪われ続けていると、いつまでたってもスタート地点に立てません。
以下は、6社との面接を想定した場合の転職活動に必要な時間の内訳です。各ステップにどれくらいの時間がかかるかを確認しておきましょう。
| フェーズ | STEP | 内容 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| フェーズ1 マインドセット |
STEP① | 転職するためのマインドセットをする | 約30分 |
| STEP② | 仕事より転職活動の優先度を上げる | 約30分 | |
| フェーズ2 準備 |
STEP③ | 転職サービスに登録する | 約1時間 |
| STEP④ | キャリア情報を完成させる | 約6時間 | |
| STEP⑤ | 転職活動で必要なモノ・環境を揃える | 約24時間 | |
| STEP⑥ | 転職の軸を明確にする | 約4時間 | |
| STEP⑦ | キャリア情報をブラッシュアップする(繰り返し) | 約24時間 | |
| フェーズ3 活動 |
STEP⑧ | 求人を探す or オファーを待つ(50社分) | 約8時間 |
| STEP⑨ | 求人に応募する(20社分) | 約3時間 | |
| STEP⑩ | 提出書類を作成する(6社 × 8時間) | 約48時間 | |
| STEP⑪ | 面接準備(共通) | 約4時間 | |
| STEP⑫ | 面接準備(各応募企業:6社 × 4時間) | 約24時間 | |
| STEP⑬ | 面接をする(6社 × 8時間) | 約40時間 | |
| 合計 | 約188時間 | ||
もちろん人によって前後しますが、「なんとなくスマホで求人を眺めて、なんとなく応募して…」というレベルではなく、戦略的に進めるならこれくらいは必要です。
休日メインで内定は2〜3か月
仕事がとても忙しく、平日はクタクタ…でも早く今の会社から脱出したい、というあなたの現実的な進め方は、土日にガッツリ時間を確保しつつ、平日にも少しだけ時間をつくって前進させるスタイルです。
188時間を確保するために、「2ヶ月で一気に脱出する場合」と「3ヶ月で少し余裕を持って脱出する場合」の2パターンで、週あたりの目安時間をまとめると次のようになります。
| 内定獲得目標期間 | 平日 | 土日(各) | 週あたり必要時間 |
|---|---|---|---|
| 2ヶ月(8週間) | 約2時間/日 | 7時間/日 | 約24時間 |
| 3ヶ月(12週間) | 約0.5時間/日 | 7時間/日 | 約16時間 |
どちらのプランも共通しているのは、「土日は転職を最優先にしてまとまった時間を確保する」「平日は少しでも毎日触れる」というスタイルです。これにより、仕事が忙しい中でも2〜3ヶ月で内定獲得まで到達できる現実的なペースになります。
大切なのは、「完璧に時間を確保してから始める」ではなく、「今ある時間の中で転職活動を最優先にする」という決断です。次のセクションでは、そのために必要なマインドセットについて解説します。
188時間を作るための2つのマインドセット
時間相場がわかったところで、次は「その時間をどう作るか」です。多くの人が転職活動を始められない最大の理由は、「時間がない」という現実と、「会社からの評価が気になる」という心理的なブロックです。
ここでは、この2つの壁を乗り越えるために必要な、根本的なマインドセットの転換について解説します。この考え方を身につけることで、「できない」と思っていたことが「できる」に変わります。
余裕は待つのではなく作る
「時間に余裕ができたら転職活動を始めよう」と考えていませんか?
残念ながら、仕事をしながら自然に時間の余裕が生まれることはありません。
なぜなら、会社はあなたの時間を最大限に使おうとするからです。あなたが早く仕事を終わらせれば次の仕事が与えられますし、あなたが効率よく働けばさらに多くの仕事が期待されます。会社の仕事量は、あなたが使える時間に応じて無限に膨らんでいくのです。
つまり、「余裕ができたら」という条件は永遠に訪れないのです。
「いつか時間ができたら転職しよう」と思い続けていても、会社はあなたの時間を最大限に使おうとし、自然に余裕が生まれることはありません。
「待っていても時間は作れない。意図的に作るしかない」と認識することが、転職成功への第一歩です。
転職活動のための時間は、「余裕ができてから」ではなく「意図的に作る」という意識が不可欠です。そのためには、今の仕事に費やしている時間の一部を、転職活動に振り分ける決断が必要になります。
完璧な評価より自分の将来を優先する
「いつもより少し早く帰ったら評価が下がる」「有給を使ったら印象が悪くなる」と心配していませんか?その気持ちはよくわかります。でも、辞める会社での評価を気にして、あなたの貴重な時間を犠牲にし続ける必要はありません。
ここで考えるべきは、「今の会社での評価」と「あなたの将来の時間」のどちらが大切かということです。
辞める会社での評価を守るために、転職活動の時間を犠牲にするのは本末転倒です。
そのままでは、ツライと感じている職場でさらに長く働き続けることになるだけ。
「今の会社での完璧な評価」よりも、「将来のあなたの幸せと時間」を優先しましょう。
もちろん、いきなり態度を変えて職場に迷惑をかけろという意味ではありません。最低限の業務はこなしつつも、「転職活動を最優先にする」という意識を持つことが重要です。
具体的には、次のような考え方に切り替えましょう。
- 残業を少し減らすだけでいい:完璧な評価を目指して毎日遅くまで残るより、残業を1〜2時間削って転職活動に使う
- 有給は自由に使える:「有給を使ったら申し訳ない」ではなく「有給は労働者の正当な権利」と理解する
- 将来を優先:「今の会社での評価」よりも「自分の将来の幸せ」を優先する
- 最低限の業務でOK:「完璧に仕事をこなす」から「最低限必要な業務を確実にこなす」という意識に切り替える
この2つのマインドセットを身につけることで、転職活動に必要な時間を確保できるようになります。次のセクションでは、具体的にどうやって188時間を作るのか、実践的な方法を解説します。
188時間を作る具体的な方法3つ
マインドセットが整ったら、次は具体的な時間の作り方です。ここでは、忙しいあなたでも実践できる、現実的で効果的な3つの方法を紹介します。これらを組み合わせることで、無理なく転職活動に必要な時間を確保できます。
残業を1〜2時間だけ削る
まず取り組みやすいのが、いつもより残業を1〜2時間減らして、その分を転職活動に使うことです。
「定時きっかりに帰る」のはハードルが高く感じるかもしれませんが、「いつもより少し早く切り上げる」なら、多くの場面で実現できます。上司や会社から完璧な評価をもらおうとする気持ちはわかりますが、辞めると決めたなら100点を取ることにこだわる必要はもうありません。
- タスクに優先順位をつける:「今日中に絶対終わらせるもの」と「明日でも大丈夫なもの」を朝のうちに仕分けする
- 切り上げる時間を決めておく:「今日は○時までには帰る」とあらかじめ決め、その時間に向けて仕事を調整する
- 完璧主義を手放す:80点の仕上がりで十分な業務には、それ以上時間をかけない
毎日1〜2時間削るだけで、週5〜10時間の転職活動時間が生まれます。3ヶ月継続すれば、それだけで60〜120時間の確保が可能です。
有給休暇を戦略的に使う
次に重要なのが、有給休暇を転職活動のために戦略的に活用することです。
「有給を使うのは申し訳ない」と感じるかもしれませんが、有給休暇は法律で認められたあなたの権利です。転職のために使うことに、何の問題もありません。
- 企業研究・書類作成:平日の日中にまとまった時間を確保して、集中して取り組む
- 面接:企業の営業時間に合わせて面接を受けるために使う
- 転職エージェントとの面談:平日の日中に対面で相談する時間を作る
面接は通常、企業の営業時間内(平日9時〜18時)に行われることが多いため、有給を使わざるを得ない場面が出てきます。6社と面接する場合、1社あたり平均2〜3回の面接があるため、合計12〜18回の面接機会が生まれます。書類作成や企業研究にも有給を活用すると、より効率的に進められます。
有給残日数が少ない場合は、半日有給や時間単位の有給を活用しましょう。
また、面接は可能な限り同じ日にまとめて設定することで、有給の消費を抑えられます。
どうしても有給が足りない場合は、土曜日や平日夕方以降に面接ができないか企業に相談してみることも選択肢のひとつです。
土日は7時間を転職活動に充てる
そして最も大きな時間を生み出せるのが、土日の時間配分を見直し、転職活動を最優先にすることです。
「休日は疲れて何もできない」という気持ちはよくわかります。でも、このままでは何も変わりません。土日の使い方を少し変えるだけで、大きな時間を確保できます。
- 午前中から転職活動を始める:朝起きてすぐの時間から転職活動に取り組む
- 土曜・日曜ともに7時間を確保する:片方だけでなく、両日ともにまとまった時間を使う
- 目標時間を達成したら自由時間:やることをやった達成感が、午後のリフレッシュの質も上げてくれる
- 「転職活動してから遊ぶ」順番を守る:先にやるべきことを終わらせる習慣をつける
土日に各7時間を転職活動に充てることで、週に14時間、3ヶ月(12週間)で168時間を確保できます。これだけで、188時間の大部分をカバーできます。
- 土曜日の転職活動:7時間 × 12週 = 84時間
- 日曜日の転職活動:7時間 × 12週 = 84時間
- 平日(残業を1時間削る):0.5時間 × 60日 = 30時間
- 合計:198時間
このように、土日にしっかり時間を使いつつ平日の残業を少し削るだけで、無理なく188時間以上を確保できることがわかります。
本当にきつい時は、無理やり休んでしまっていい
ここまで、転職活動のために時間を作る方法について解説してきました。でも、その前提として大切なことをひとつお伝えしておきたいことがあります。
もし今、心身ともに限界を感じているなら、転職活動よりもまず、あなた自身の安全を最優先にしてください。
頭が重い、朝起きられない、無気力で会社に行く気力すら湧かない……そんな状態で転職活動を「効率的に進めよう」と考えるのは、正直なところ難しいです。そういう時は、思い切って休んでしまうのもひとつの選択肢です。
- 朝、体が重くてベッドから起き上がれない
- 会社のことを考えるだけで頭が痛くなる・気分が悪くなる
- 夜なかなか眠れない、または眠れても途中で目が覚める
- 食欲がない、または逆に食べ過ぎてしまう
- 何をしていても楽しくない、無気力な状態が続いている
こういった症状が続いているなら、それはあなたの体と心が「もう限界だ」と訴えているサインかもしれません。
精神科に行くことへのハードルを下げてほしい
「精神科なんて大げさかな…」と思う方も多いと思います。でも、精神科の先生はこういったケースに慣れています。「仕事のストレスで追い詰められていて、少し休みたい」という相談は、決して珍しいことではありません。
頭が重い、気力が出ない、不安感を感じる、眠れないなど、少しでも思い当たることがあれば、それを正直に先生に伝えてみてください。あからさまに元気でピンピンしている状態でない限り、多くの先生が状況を理解して対応してくれます。
- 症状を正直に話す:「頭が重い」「やる気が出ない」「不安感がある」「眠れない」など、気になることはすべて伝える
- 仕事が原因の可能性を伝える:「会社のストレスが関係しているかもしれない」と話すと、先生も状況を理解しやすくなる
- 診断書について聞いてみる:「少し休みたいのですが、診断書をいただくことはできますか?」と率直に相談してOK
- 内科で「精神科に行ってみては」と言われた場合も:体の不調で内科を受診し、そこで勧められた場合も、迷わず精神科に行くことをおすすめします
有給休暇が残っている場合は、まず体調不良を理由に数日休んでみてください。それでも改善しないなら精神科を受診し、診断書をもらって上司に「もう少し様子を見させてほしい」と伝えることで、さらに休暇を延ばすことも可能です。有給が尽きた後は休職扱いとし、傷病手当金(給与の約2/3)を申請する方法もあります。
実体験:休みながら転職活動した3ヶ月
実は、私自身も1回目の転職の際は、会社を3ヶ月ほど休みながら転職活動をしました。少し詳しくお話しします。
きっかけは、上司からのストレスが限界に達したことでした。ある朝、頭が重くて無気力な状態になり、どうしても会社に行けなくなってしまったんです。体調不良として上司に連絡を入れ、数日間休みをとりました。
最初は「精神的なものではないだろう」と思っていたんですが、ちょうどコロナが流行っていたこともあり、とりあえず内科を受診してみました。でも数日経っても状態は変わらず、内科の先生から「精神科にも診てもらった方がいいかもしれない」と言われたんです。
勇気を出して精神科を受診すると、先生からの質問を通じて「仕事のストレスが原因の可能性がある」と言われ、適応障害・抑うつ状態という診断書をもらいました。その診断書を持って上司に「もう少し様子を見させてください」と伝え、さらに休暇を延ばしてもらいました。
- 体調不良として数日休暇:上司に連絡し、まず数日間休む
- 内科→精神科を受診:内科で改善せず、精神科で適応障害・抑うつ状態と診断
- 診断書をもとに休暇を延長:上司に診断書を提出し、さらに休養を継続
- 休暇中に転職エージェントへ登録:体と心が落ち着いてきた段階で転職活動を開始
- 2ヶ月弱で内定獲得:じっくり活動できたこともあり、良い条件の会社から内定をもらえた
- 有給消化→休職→傷病手当金:有給30日を消化後は休職扱いとし、給与の2/3を傷病手当金として受け取った
実際、1週間ほど連続して休んでみると、身体も精神も少しずつ落ち着いてきました。そして同時に、「今更出勤してまたいつもの日常に戻るのも…」という気持ちも自然と湧いてきて、転職活動に集中しようという意欲が出てきたんです。
休んでいる間は罪悪感もあるかもしれません。でも、その時間こそが、冷静に自分の将来を考える貴重な時間になったと今では思っています。
健康保険に加入している会社員が、病気やケガで働けなくなった場合に受け取れる給付金です。
受給条件は「連続3日間を含む4日以上仕事を休んだこと」「その間の給与が支払われていないこと」の2点です。
支給額は「標準報酬日額の2/3 × 休業日数」が目安で、最長1年6ヶ月間受け取れます。
申請は加入している健康保険組合や全国健康保険協会(協会けんぽ)へ行います。会社の総務・人事担当者や、かかりつけの精神科の先生に相談してみてください。
「そこまでするのは大げさかな」と思う必要はありません。これもれっきとした選択肢のひとつです。本当にきついと感じているなら、無理やり転職活動を進めようとするよりも、まず自分を休ませることを優先してください。休んでいる間に転職エージェントに登録したり、求人を眺めたりするだけでも、十分に前進できます。
まとめ
転職活動を成功させるためには、まず「時間を作る」という決断が必要です。
転職活動には約188時間が必要であり、この時間は「自然にできる」ものではなく「意図的に作る」ものです。「時間に余裕ができたら」という考え方を捨て、「今の時間の使い方を変える」という決断をしましょう。
辞める会社での完璧な評価にこだわるより、あなたの将来の時間と幸せを優先してください。残業を少し削ること、有給休暇の活用、土日の時間配分の見直しを組み合わせることで、無理なく転職活動に必要な時間を確保できます。
- 今週の「早帰りday」を決める:「この日は残業を1〜2時間減らす」という日をカレンダーに書き込む
- 有給の残日数を確認する:転職活動に使える有給が何日あるかを把握する
- 次の週末のスケジュールを立てる:土日それぞれ6時間を転職活動に充てると決める
この記事で紹介した方法を実践することで、あなたは確実にツライ職場から脱出するための一歩を踏み出せます。あなたの人生はあなたが決めていい。まずは今週、少しだけ早く帰ることから始めてみましょう。
次のステップでは、具体的にどの転職サービスに登録すべきか、そして効率的な転職活動の進め方について解説していきます。