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STEP⑧
求人の探し方・スカウト活用・求人票の読み方

ブラック企業を見抜く!初めての転職でも失敗しない求人選びの全知識
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こんな気持ち、ありませんか?
  • 転職サイトに登録したけど、求人が多すぎてどう絞ればいいかわからない
  • 「未経験歓迎」「アットホームな職場」って書いてある求人、本当に信じていいの?
  • スカウトメールがたくさん届くけど、これって本気のオファーなの?
  • 求人票の「月給25万円〜(固定残業代含む)」って、結局いくらもらえるの?
  • 今の会社みたいなブラック企業には、二度と入りたくない
  • 「完全週休2日制」と「週休2日制」って同じじゃないの?

転職活動の準備が整ったら、次はいよいよ求人探しです。ここが転職成功のカギを握る最も重要なステップと言っても過言ではありません。

しかし、転職サイトには数万件の求人があふれていて、初めての転職活動では「どこから手をつければいいのか」と途方に暮れてしまいがちです。特に今の会社で辛い思いをしている人ほど、「とにかく早く辞めたい」という焦りから、求人票を深く読まずに応募してしまうケースが少なくありません。

この記事では、求人の探し方のコツスカウト・オファー機能の賢い活用法、そして求人票の正しい読み方とブラック企業の見抜き方を、転職未経験のあなたにもわかりやすく徹底解説します。

焦りは最大の敵

今の会社が辛いからといって、求人票をよく読まずに飛びつくと、また同じような会社に入ってしまうリスクがあります。「次こそは」と思うなら、この記事で求人を見る目を養いましょう。

この記事はSTEP⑧です。前のステップをまだ読んでいない方は、STEP⑦から順にお読みください。

目次

求人の探し方 ─ 自分に合った仕事を効率よく見つける方法

転職サイトには何万件もの求人が掲載されています。やみくもに眺めていても時間だけが過ぎてしまいます。まずは「どうやって探すか」の戦略を立てましょう。

求人を探す前にやるべきこと ─ 「転職の軸」を検索条件に落とし込む

STEP⑥で設定した「転職の軸」を覚えていますか? あの軸こそが、求人検索のフィルタリング条件になります。

転職サイトの検索機能を使う前に、希望条件をリストアップして優先度ランクをつけましょう。

検索前の準備3ステップ
  • 希望条件をすべて書き出す:職種、勤務地、年収、残業時間、休日、転勤の有無、リモートワークなど
  • 「絶対に譲れない条件」と「できれば欲しい条件」に分ける:最初は譲れない条件(2〜3個)だけで検索する
  • 「絶対に避けたい条件」もリストアップする:今の会社で嫌だったことを明確にしておく
ありがちな失敗例
希望条件を全部チェックして検索 → ヒット件数:3件
「自分に合う求人がない…」と落ち込む
条件を欲張りすぎると、本来マッチする求人も見逃してしまいます。
正しい検索の仕方
まず「年収400万円以上」「完全週休2日制」「東京都」の3条件で検索 → ヒット件数:500件以上
ここから「残業月20時間以内」を追加 → 120件に絞り込み → 1件ずつ求人票を確認
最重要条件で広く拾い、そこから段階的に絞るのが効率的です。

転職サイトの使い分け ─ 複数登録が基本

転職サイトはそれぞれ掲載されている求人が異なります。1つのサイトだけでは見逃す求人があるため、2〜3サイトを併用するのが基本です。

サービス名 特徴 こんな人向き
リクナビNEXT 日本最大級の求人数。「グッドポイント診断」で自己分析もできる 幅広い選択肢から探したい人
マイナビ転職 20代〜30代の若手に強い。履歴書コーチ機能でAI添削が使える 第二新卒・20代の転職初心者
doda 求人サイト+エージェント一体型。スカウトサービスが充実 エージェントのサポートも欲しい人
転職エージェント
(リクルート、マイナビ等)
非公開求人を紹介。書類添削や面接対策のサポートあり プロに相談しながら進めたい人
ハローワーク
(インターネットサービス)
地元密着型の中小企業が多い。公的機関なので無料相談も可能 地元で働きたい人、公的サポートを受けたい人
在職中の転職活動なら「転職サイト+エージェント」がベスト

忙しい中での転職活動は時間との戦いです。転職サイトで自分でも求人を探しつつ、エージェントにも非公開求人を紹介してもらう二刀流が最も効率的です。

エージェントは無料で利用でき、複数のエージェントに登録しても問題ありません。2〜3社に登録して、相性の良い担当者を見つけましょう。

求人検索で意識すべき5つのフィルタリング軸

転職サイトの検索画面には多くの条件設定項目がありますが、特に重要な5つの軸を意識しましょう。

軸①:職種(何をするか)

同じ「営業」でも、新規開拓営業とルート営業ではまったく仕事内容が異なります。また、企業によって職種名の定義が違う場合もあります。「営業事務」を「営業アシスタント」と呼ぶ会社もあるので、職種名だけで判断せず、仕事内容の詳細まで確認しましょう。

軸②:勤務地(どこで働くか)

通勤時間は毎日のことです。片道1時間以上かかると、それだけで心身の負担が大きくなります。また、「転勤の有無」も重要なチェックポイントです。本社以外に複数の事業所がある場合は、将来的な転勤の可能性を面接で確認しましょう。

軸③:年収(いくらもらえるか)

求人票に書かれている金額は「総支給額(税込み・額面)」です。実際に銀行に振り込まれる手取り額は、ここから税金・社会保険料が引かれた約8割になります。年収480万円なら手取りは月額約26〜27万円が目安です。

軸④:働き方(どう働くか)

残業時間、フレックス制、リモートワークの可否、休日の体系など。特に「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いは必ず理解しておきましょう(後述します)。

軸⑤:企業の成長性・安定性(将来どうなるか)

売上高の推移、従業員数の増減、事業内容の将来性なども確認できると理想的です。上場企業であればIR情報(投資家向け情報)がWebサイトで公開されています。

「避けたい条件」からの消去法も有効
  • 「やりたいことがわからない」場合は、「これだけは嫌だ」という条件を使って消去法で絞るのも効果的
  • 例:「残業月40時間以上は嫌」→ 残業月20時間以内で検索
  • 例:「ノルマに追われるのが嫌」→ 反響営業やカスタマーサクセス系の職種で検索
  • STEP⑥で整理した「転職の軸」を見直してみましょう

スカウト・オファー機能の賢い活用法

転職サイトには「自分で検索して応募する」だけでなく、企業側からアプローチが届く「スカウト・オファー機能」があります。これを上手に使えば、自分では見つけられなかった求人と出会えるチャンスが広がります。

オファーとスカウトの違い ─ 全部同じではない

「スカウト」「オファー」と一口に言っても、実はその仕組みや本気度はまったく異なります

種類 仕組み 企業の本気度 対応の優先度
自動配信オファー あなたの登録情報と求人条件をシステムが自動マッチングして一斉送信 低い(担当者がプロフィールを見ていないことも多い) ★☆☆
流し読みでOK
個別スカウト 企業の採用担当者があなたの職務経歴を読んで個別に送信 高い(スカウト理由が具体的に書かれている) ★★★
前向きに検討
面接確約オファー
(プレミアムオファー等)
書類選考が免除され、面接が確約されたスカウト 非常に高い(あなたを採用する意思がある) ★★★
最優先で確認
「オファーが来た=内定」ではない

自動配信型のオファーは、条件にざっくり合っている人に大量送信されるものです。「企業が自分を選んでくれた」と勘違いして面接に行き、「オファーをもらったので応募しました」と言うと、面接官から「それはシステムが自動で送ったものです」と返される場合もあります。

オファーの種類を見極め、本気度の高いスカウトに集中しましょう。

各転職サイトのスカウト機能を比較

リクナビNEXTの「オファーを待つ」

リクナビNEXTでは「オファーを待つ」機能を設定すると、2万社以上の企業からオファーが届く可能性があります。非公開求人のオファーが届くこともあるのが魅力です。

ただし、自動配信のオファーが大量に届く傾向があります。すべてに返信する必要はありません。求人内容をざっと確認し、興味がなければスルーしてOKです。

設定方法はマイページの「オファーに関する設定」からスライドボタンをオンにするだけです。

マイナビ転職のスカウトサービス

マイナビ転職では、WEB履歴書を公開すると「スカウト」と「特別オファー」の2種類が届きます。特別オファーは企業の採用担当者があなたのWEB履歴書を詳しく読んだうえで送るもので、通常のスカウトより本気度が高いです。

WEB履歴書の完成度を上げることが、質の高いスカウトを受け取るカギです。任意項目もできる限り埋め、職務経歴や保有スキルを細かく設定しましょう。

dodaのスカウトサービス

dodaでは「プレミアムオファー」という面接確約型のスカウトがあります。これは企業があなたのWeb履歴書や職務経歴書を読んで「ぜひ話してみたい」と判断した場合にのみ送られる特別なもので、書類選考が免除されます。

通常のスカウトから応募した場合でも、通常応募より書類選考通過率が約3倍になるとdoda公式サイトで紹介されています。

スカウトの質を上げる3つの共通ポイント
  • WEB履歴書・職務経歴書を80%以上の完成度にする:空欄が多いとシステムにもマッチしにくく、企業の目にも留まりません
  • 職務経歴には「具体的な数字」を入れる:「営業を担当」よりも「法人営業3年、担当社数50社、年間売上3,000万円」の方が圧倒的にスカウトが届きやすい
  • 定期的にログイン・更新する:多くの転職サイトでは「最近アクティブなユーザー」が検索上位に表示されます。週に1回はログインして情報を更新しましょう

スカウトメールの見極め方

スカウトメールが届いたら、以下のポイントをチェックしましょう。

スカウトメールの見極めチェックリスト
  • あなたの名前や経歴に触れているか?:「○○様の営業経験に注目しました」など具体的な言及があれば、個別スカウトの可能性が高い
  • スカウト理由が書かれているか?:「なぜあなたに送ったのか」が明確な場合は本気度が高い
  • 求人内容が自分の希望と合っているか?:まったく関係ない職種のスカウトは自動配信の可能性大
  • 面接確約や書類選考免除と書かれているか?:これがあれば最優先で確認する価値あり
  • 送信元が企業本体かエージェントか?:転職エージェントからのスカウトは、そのエージェント経由での転職が前提になります

求人票の読み方 ─ プロが教える12のチェックポイント

求人票はあなたと企業の「最初の接点」です。ここに書かれた情報を正しく読み解けるかどうかで、転職の成功率は大きく変わります。

求人票には企業選びのヒントが詰まっていますが、見誤ると入社後のミスマッチにつながります。以下の12項目を順番に確認していきましょう。

【給与編】お金に関する3つのチェックポイント

チェック①:「月給」「月収」「基本給」「手取り」の違いを理解する

用語 意味
基本給 各種手当を含まない給与のベース金額 20万円
月給 基本給+固定手当(毎月変わらない) 20万円+役職手当2万円=22万円
月収(額面) 月給+変動手当(残業代・通勤手当など) 22万円+残業代3万円=25万円
手取り 月収から税金・社会保険料を引いた実際の受取額 25万円×約80%=約20万円

求人票に書かれている金額は「総支給額(税込み)」です。実際に手元に届く手取り額は、一般的に額面の約8割と覚えておきましょう。

「月給25万円〜」に飛びつく前に

この月給に固定残業代や各種手当が含まれている場合、基本給は実際にはもっと低い可能性があります。基本給が低いと、賞与(ボーナス)の計算基準も低くなるため、年収全体に影響します。

チェック②:固定残業代(みなし残業代)の仕組みを知る

求人票で「月給25万円(固定残業代30時間分4万円を含む)」のような記載を見たことはありませんか?

固定残業代とは、あらかじめ一定時間分の残業代を給与に組み込んで支払う制度です。

要注意な求人票の表記
月給25万円(固定残業代を含む)
※残業時間や金額の内訳が書かれていない
固定残業代の金額、対象時間、超過分の支払いについて明示がない求人は、法令上も問題があり、ブラック企業の可能性が高いです。
適切な求人票の表記
月給25万円(基本給21万円+固定残業代4万円/30時間相当分を含む)
※30時間を超える時間外労働分については、追加で割増賃金を支給
厚生労働省は「①固定残業代の金額」「②対象となる時間数」「③超過した場合の追加支払い」の3点を明示するよう求めています。
固定残業代のチェックポイント
  • 固定残業時間が45時間を超えている場合は要注意(36協定の上限が月45時間)
  • 固定残業代を差し引いた基本給が最低賃金を下回っていないか確認する
  • 固定残業代が多額=「それだけ残業が発生する」ということ
  • 「裁量労働制」の記載がある場合は、残業代の考え方自体が異なるので要確認

チェック③:賞与(ボーナス)の実態を確認する

賞与あり」と書かれていても、その内容は企業によって大きく異なります。

  • 「賞与:年2回(計4ヶ月分)」→ 具体的な支給実績が書かれていると安心
  • 「賞与:業績による」→ 業績次第で支給されない可能性もある
  • 「賞与:あり」→ 金額や回数が不明。面接で確認すべき

年収は「月給×12ヶ月+賞与」で計算されるため、賞与の有無と実績は年収に直結します。

【休日・労働時間編】働き方に関する3つのチェックポイント

チェック④:「完全週休2日制」と「週休2日制」の違い

この2つは非常に紛らわしいですが、意味がまったく違います

表記 意味 年間休日の目安
完全週休2日制(土・日)、祝日 毎週必ず土日が休み。さらに祝日も休み 約120日以上
完全週休2日制(水・日) 毎週必ず水曜と日曜が休み(土曜は出勤) 約104日
週休2日制 1ヶ月の中で「週2日休みの週が1回以上」あればOK。毎週2日休めるとは限らない 約80〜100日
「週休2日制」の落とし穴

「週休2日制」は「毎週2日休める」という意味ではありません。月に1回だけ週2日休みの週があれば、残りの週は週1日休みでも「週休2日制」と表記できてしまうのです。

必ず「完全」がつくかどうかを確認し、さらに年間休日数もチェックしましょう。年間休日120日以上が1つの目安です。

チェック⑤:年間休日数の目安を知る

厚生労働省の調査によると、企業の平均年間休日数は約115日です。

  • 年間休日120日以上:完全週休2日制(土日)+祝日のイメージ。全企業の約30%
  • 年間休日110〜119日:週休2日制に近いが、祝日が一部出勤の可能性
  • 年間休日105日以下:月1〜2回は土曜出勤ありのイメージ。要注意ライン

チェック⑥:残業時間の読み方

求人票に「月平均残業10時間」と書かれていても、これは全部署の平均値かもしれません。配属先の残業時間は面接で確認しましょう。

また、固定残業代の時間数も残業の目安になります。固定残業40時間=実際の残業も40時間前後の可能性が高いということです。

【雇用形態・待遇編】3つのチェックポイント

チェック⑦:雇用形態と試用期間

正社員なのか契約社員なのか、まずは雇用形態を必ず確認しましょう。「正社員登用制度あり」の契約社員求人は、正社員になれる条件や実績も面接で確認してください。

試用期間中の待遇にも注意です。「試用期間3ヶ月:月給20万円(本採用後:月給25万円)」のように、試用期間中は待遇が下がる場合があります。

チェック⑧:福利厚生・社会保険

社会保険完備」とは、以下の4つの保険すべてに加入できることを意味します。

  • 健康保険:保険証がもらえて医療費3割負担になる
  • 厚生年金保険:国民年金に上乗せされる年金
  • 労災保険:仕事中・通勤中のケガや病気の補償
  • 雇用保険:失業時の給付金(失業手当)を受けるために必要

4つすべて揃って「社会保険完備」です。1つでも欠けている場合は要注意です。

チェック⑨:勤務地と転勤の有無

本社の所在地と実際の勤務地が異なるケースは珍しくありません。また、総合職の場合は転勤の可能性があります。家族がいる場合は特に重要なポイントなので、面接で必ず確認しましょう。

【企業情報・募集背景編】3つのチェックポイント

チェック⑩:募集背景を読む

「なぜこのポジションを募集しているのか」は重要な情報です。

  • 「事業拡大のための増員」:会社が成長していて前向きな採用。◎
  • 「欠員補充」:前任者が辞めた理由が気になるところ。面接で確認を
  • 「急募」:人手不足が深刻な可能性。離職率が高い場合も

チェック⑪:応募条件のMUST(必須)とWANT(歓迎)を区別する

必須:法人営業経験3年以上」と「歓迎:TOEIC 700点以上」では重みがまったく異なります。MUST条件は必ず満たす必要がありますが、WANT条件は「あれば望ましい」程度。WANT条件を満たしていなくても、興味がある求人には積極的にチャレンジしましょう。

チェック⑫:「繰り返し使われている言葉」に注目する

求人票の中で同じキーワードが繰り返し出てくる場合、それは企業が最も重視しているポイントです。

例えば「スピード感」「自走できる人」が繰り返されている求人は、指示を待つタイプの人には厳しい環境かもしれません。逆に「チームワーク」「丁寧に」が多い求人は、協調性を重視する企業文化だとわかります。

ブラック企業を求人票で見抜く ─ 7つの危険サイン

今の会社みたいな企業には二度と入りたくない
  • 日付が変わるまで働くのが当たり前
  • 上司に質問もできない雰囲気
  • そんな環境から抜け出したいのに、次もブラック企業だったらどうしよう…

あなたが今経験しているような辛い環境を繰り返さないために、求人票の段階でブラック企業を見抜くスキルを身につけましょう。

危険サイン①:給与が相場より異常に高い

未経験でも月収50万円可能!」のような求人は要注意です。給与が異常に高い背景には、こんな理由が隠れていることがあります。

  • 人がすぐ辞めるので、高い給料で釣っている
  • インセンティブ(歩合)込みの金額で、固定給は低い
  • 大量の残業や休日出勤を前提とした金額

危険サイン②:給与の幅が異常に広い

月給20万〜80万円」のように幅がありすぎる場合、ほとんどの人は下限に近い金額からスタートします。上限は「理論上は可能」というだけで、現実的ではないことが多いです。

危険サイン③:あいまいで抽象的な表現が多い

以下のフレーズが並ぶ求人は、具体的な魅力をアピールできない=実態を隠している可能性があります。

よく見る危険フレーズ 裏に潜む可能性
「アットホームな職場です」 仕事とプライベートの境界が曖昧。休日もLINEグループで連絡が来る
「やりがいのある仕事です」 待遇が悪いことを「やりがい」でごまかしている
「若い力が活躍中!」 ベテランが定着しない=離職率が高い
「熱意がある方募集」 スキルや経験では人が集まらない=条件が悪い
「幹部候補募集」 最初から責任ある仕事を低賃金で押し付けられる

危険サイン④:応募条件が低すぎる

学歴不問・職歴不問・未経験歓迎」を最前面に打ち出している求人は、慎重に見極めましょう。もちろん本当に間口を広げている優良企業もありますが、離職率が高くて常に人手不足のために、誰でもいいから採用したいという企業も混在しています。

危険サイン⑤:常に求人が掲載されている

同じ会社の同じポジションの求人が、何ヶ月も(あるいは何年も)掲載され続けている場合、採用しても人がすぐ辞めてしまう可能性を示唆しています。転職サイトで同じ企業の求人をお気に入り登録し、掲載期間をチェックするのも一つの方法です。

危険サイン⑥:固定残業代の時間数が多い・内訳が不明

前述の通り、固定残業45時間以上は要注意です。また、固定残業代の金額・時間数・超過分の支払いについて明記がない求人は、労働条件の通知書にも不備がある可能性が高いです。

危険サイン⑦:口コミサイトでの評判が著しく悪い

求人票の情報だけで判断できない部分は、口コミサイトで補完しましょう。

  • OpenWork(旧Vorkers)
  • 転職会議
  • ライトハウス(旧カイシャの評判)

ただし、口コミは退職者が書くことが多いため、ネガティブな内容に偏りがちです。複数の口コミを読んで共通する指摘があるかどうかで判断しましょう。

ブラック企業チェックの最終防衛ライン
  • 求人票の情報+口コミサイト+面接時の雰囲気の3つを総合的に判断する
  • 面接で職場を訪問した際、社員の表情や雰囲気、オフィスの清潔さも観察する
  • 面接官が労働条件の質問を嫌がる場合は危険信号
  • 内定後に「労働条件通知書」を書面でもらい、求人票の内容と相違がないか確認する

【実践】求人票の読み解き具体例

ここまで学んだ知識を使って、実際の求人票に近い例を読み解いてみましょう。

例①:一見よさそうに見える「隠れブラック」求人

こんな求人票を見つけたら
【営業職】未経験大歓迎!月給28万円〜◆やりがい抜群!若手が活躍中!

●仕事内容:法人向けコンサルティング営業
●給与:月給28万円〜(固定残業代を含む)
●休日:週休2日制
●年間休日:105日
●応募条件:学歴不問・職歴不問・熱意がある方
●社風:アットホームで風通しが良い職場です
この求人の危険ポイント
  • 固定残業代の時間数と金額の内訳が不明 → 基本給がいくらかわからない
  • 「週休2日制」で年間休日105日 → 毎週2日は休めない。月に何回かは週1日休みの計算
  • 「学歴不問・職歴不問・熱意がある方」→ スキルより人数を重視=離職率が高い可能性
  • 「やりがい抜群」「若手が活躍」「アットホーム」→ 抽象的フレーズの三重奏
  • 月給28万円〜で「未経験大歓迎」→ 相場より高すぎる。残業代込みの可能性大

例②:安心して応募できる「ホワイト寄り」求人

こんな求人票なら前向きに検討
【法人営業】既存顧客メイン◆残業月15時間程度/完全週休2日制(土日祝)

●仕事内容:自社ITサービスの法人営業(既存顧客80%、新規20%)。入社後3ヶ月の研修あり
●給与:月給24万円〜30万円(基本給22万円〜28万円+固定残業代2万円/15時間相当分を含む。超過分は別途支給)
●賞与:年2回(昨年度実績:計3.5ヶ月分)
●休日:完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、夏季休暇 /年間休日125日
●残業:月平均15時間程度
●応募条件:【必須】法人営業経験2年以上 【歓迎】IT業界での経験
●福利厚生:社会保険完備、交通費全額支給、退職金制度あり
この求人の安心ポイント
  • 固定残業代の金額・時間数・超過分の扱いが明記されている
  • 固定残業15時間=残業が少なめの職場であることを示している
  • 「完全週休2日制(土・日)、祝日」で年間休日125日 → しっかり休める
  • 賞与の昨年度実績が具体的に書かれている → 数字で確認できる
  • 応募条件にMUST(必須)とWANT(歓迎)が明記されている → 求める人材像が明確
  • 「研修3ヶ月」「既存顧客80%」→ 仕事内容が具体的にイメージできる

求人票ではわからないこと ─ 面接で確認すべき5つの質問

求人票に書かれた情報はあくまで概要です。入社を決断する前に、以下の項目を面接で確認しましょう。

面接で確認したい5つのポイント
  • 「配属予定の部署の残業時間は月何時間程度ですか?」:会社全体の平均ではなく、自分が配属される部署の実態を聞く
  • 「入社後の1日の仕事の流れを教えていただけますか?」:実際の働き方を具体的にイメージするために
  • 「今回の募集は増員ですか、欠員補充ですか?」:前任者がいる場合、辞めた理由のヒントになることも
  • 「評価制度はどのような仕組みですか?」:昇給の基準を知ることで、将来の年収をイメージできる
  • 「入社後の研修やサポート体制を教えてください」:未経験分野に挑戦する場合は特に重要
質問のタイミングに注意

面接の一次面接では仕事内容やキャリアパスに関する質問を中心にしましょう。給与や残業時間など待遇面の詳細は、最終面接の終盤や内定後の処遇面談で確認するのがベターです。

一次面接の冒頭でいきなり「残業は何時間ですか?」「有給は取れますか?」と聞くと、仕事への熱意が低いと思われるリスクがあります。

まとめ ─ 「次こそは」を実現するための求人選び

ここまでの内容を振り返りましょう。

この記事の要点まとめ
  • 求人探しは「転職の軸」から逆算する:譲れない条件2〜3個で広く検索し、段階的に絞り込む
  • 転職サイトは2〜3サイトを併用する:リクナビNEXT、マイナビ転職、dodaなど。転職エージェントとの二刀流が効率的
  • スカウトは「種類」を見極める:自動配信<個別スカウト<面接確約オファー。WEB履歴書の充実が質の高いスカウトを呼ぶ
  • 求人票は12のチェックポイントで読む:月給と手取りの違い、固定残業代、完全週休2日制と週休2日制の違いは必須知識
  • ブラック企業は7つの危険サインで見抜く:異常に高い給与、あいまいな表現、低すぎる応募条件、常時掲載には要注意
  • 求人票+口コミ+面接の3つで総合判断する:どれか1つだけで決めない

あなたは今、「上司に怒られてばかりで辛い」「仕事に行くのが毎日つらい」と感じているかもしれません。だからこそ、次の職場選びは慎重に、でも怖がりすぎずに進めてほしいのです。

求人票を正しく読める力があれば、ブラック企業を避けて自分に合った会社を見つけることは十分に可能です。「できそうなことからどんどんやってみる」あなたの行動力があれば、必ず良い求人に出会えます。

次のSTEP⑨では、いよいよ応募・書類選考への具体的なアクションに進みます。

次は、応募のアクションへ

求人を見つけたら、次は応募です。書類選考を通過するためのポイントを確認しましょう。

焦らず、一歩ずつ。あなたのペースで大丈夫です。

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